4年に1度のオリンピックは、道具やウェアを選手に提供するスポーツメーカーにとっても大舞台だ。ミズノの水野明人社長(74)は五輪の現地観戦を続けて40年超。今回のパリ五輪には、マンガやゲームを持ち込むという。スポーツメーカーの五輪の舞台裏を聞いた。
主要100社景気アンケート
朝日新聞が今月実施した「主要100社景気アンケート」で、各社の経営陣にインタビューした内容を随時配信します。
――コロナ禍だった22年の北京冬季五輪をのぞいて、1980年のモスクワ五輪以降、全てを現地で観戦しているそうですね。
「東京五輪は無観客でしたので、(7月26日開幕のパリ五輪は)リオデジャネイロ以来の久しぶりの通常開催の夏の大会。セーヌ川の開会式や、エッフェル塔の下でのビーチバレーなど、あの名所・旧跡が競技場になるのかと、興味深く思っています」
――五輪にかける、スポーツメーカーとしての思いは、他の国際大会と比べても大きいですか。
「スポーツイベントの中で最大と言われているけれど、私は全てのイベントの中で、五輪は一番注目度の高いイベントやと思っています」
「いろいろな映像も含めて、視聴する人の数というのは五輪が最大なんじゃないかと。何人くらいみるのか分からんけれど、世界の人口の半分くらいの、かなりの人が視聴すると違うんかな。こんなイベントは他にないですよ」
――五輪はスポーツメーカー同士との競争の場でもありますね。
「我々は(開催直前には)す…